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ペットのお墓:様々な墓石の形

はじめに

ペットは家族の一員として大切にされ、その存在が永遠に心に残ります。ペットを失った際の供養の方法は様々で、骨壷を化粧箱に入れる場合や、ペット仏壇(クリメイションボックス)を用意する場合もあるでしょう。中でも、墓石は人の供養の形としても一般的に浸透しており、ペットの供養についても供養の手段として選ばれることがあります。永遠に心の中に残る大切なペットだからこそ、永遠に残り続ける墓石に感謝と愛情を込めて供養してあげましょう。このブログでは、ペットの墓石の種類とその選び方について探ってみましょう。

墓石の材質

墓石はさまざまな材質で作られています。御影石、大理石、陶器などが一般的で、それぞれ異なる風合いと耐久性を持っています。以下に一般的な墓石の材質をいくつか挙げてみましょう。

御影石

一般的に人の墓石にも多く使われている石です。多くの色や柄が存在し、硬く、傷や汚れに強いのが特長です。
一般的に非常に耐久性があり、風化に強いため、屋外での使用に適しています。一言で御影石といっても、黒い御影石もあれば赤い御影石もあり、様々な用途で使われています。

大理石

美しい模様や色彩があり、高級感があります。大理石は磨かれると滑らかな仕上がりになります。
御影石と比較すると耐久性が低く、風化に弱く、長期間の屋外での使用には注意が必要です。

陶器

石材ではありませんが陶器もペット供養の一つとして選択されることがあります。精巧なデザインやカラフルな絵付けが可能で、手頃な価格で軽量です。
衝撃などの外部要因に弱く、風化しやすいため、屋外での使用には注意が必要です。

設置場所

設置場所の選択に際しては、一般的には自宅の屋内か庭、またはペット霊園や納骨堂などが考えられます。自宅以外に設置する場合は管理者のガイドラインに従うことが必要です。墓石の設置場所は飼い主や家族がペットとの絆を感じ、追悼や供養を行うための大切な場となるため、慎重に選択することをおすすめいたします。

自宅

いつもそばにいたペットだからこそ、亡くなった後もそばで存在を感じられる自宅に設置する方は多いです。自宅にペットの墓石を置くことで、ペットロスや苦しい状況の中でも、飼い主や家族はペットとの絆を常に感じることができるでしょう。墓石の種類にもよりますが、材質が石なので多くの場合重量が大きいものが多いです。倒れたり落下したりした場合、家財を傷つけたり、怪我をする可能性もありますので、設置場所の工夫や、落下防止の対策など十分に注意が必要です。

自宅の庭

自宅と同じく、庭に設置する方も多いです。設置する墓石の大きさや重さに応じて屋内か屋外かを選択しましょう。また、生前のペットが好んでいた場所に設置するケースもあります。ただし、屋外に設置される墓石は、風雨や気候の変化にさらされます。定期的なメンテナンスが必要となり、汚れや劣化から墓石を守ることが求められます。屋外に設置をする場合は、塗装が防水仕様になっているか、コーキングなどが必要かどうかなど注意が必要です。

ペット霊園や納骨堂

ペット霊園や納骨堂は通常、管理が行き届いており、定期的なメンテナンスが行われています。墓石の清掃や維持に関する心配が少なく、飼い主や家族は気軽に訪れることができます。ただし、設置が可能かどうかは施設の規則に則り適切に判断が必要になりますので、詳しくは施設の管理者に問い合わせるのが良いでしょう。

デザインと形状

墓石のデザインや形状も多岐にわたります。シンプルで清潔なデザインから、ペットの趣味や特徴を反映させた個性的なものまで様々です。大きく分けると、納骨できるタイプ納骨できないタイプ の2つに分かれます。いずれの場合も、ペットの名前や生年月日、没年月日やメッセージを墓石に刻印することが多いです。以下に挙げるのは一般的に多く利用されている墓石の例です。

納骨できる墓石

一般的には3〜5寸の骨壷が収納できるタイプが多いです。墓石の中が骨壷が収まるようにくり抜かれており、骨壷を格納して蓋をして保管します。ただし、密閉されるわけではないためカビが発生しないように乾燥剤を入れる、また、屋外に設置する場合はコーキング剤などで防水処理をするなどの対策が必要になります。

納骨できない墓石

骨壷の収納が出来ず、文字などを刻印する据え置きタイプです。骨壷は自宅で保管し、墓石は屋外に設置する場合におすすめです。刻印される文字は防水処理がされていることに十分注意してください。

墓石プレート

自宅内に設置を希望されたり、設置場所が限られる場合などにおすすめです。大きさは様々ですが、ペットの名前、生年月日、没年月日、メッセージなどを刻印します。また、ペットの写真を刻印することも可能で、世界に一つだけの墓石プレートで供養をすることが出来ます。白と黒のコントラストで表現されるペットの写真は非常に美しいです。

様々な形の墓石

石の形をかたどった樹脂製のものや、天然木で作られたものなど様々な商品が存在します。天然木などは、経年劣化で風合いが出てより愛着の涌くものとなるでしょう。ただし、屋外に置く場合は石材と比べ耐久性が低いため、雨風が凌げる場所に保管するなどの配慮が必要です。

刻印と文字

ペットの墓石には名前や生年月日、亡くなった日などを刻印することが一般的です。文字のスタイルや刻印の深さ、文字の色なども選ぶポイントです。また、ペットのお写真を刻印することができるものもあり、ペットとの特別な思い出を表現する手段となります。一般的には以下を刻印することが多いです。

名前  呼び名で刻印する場合や、ローマ字にする場合など飼い主の希望に沿って刻印します。
生年月日英語表記にするケースも多いです。
没年月日同上
メッセージ 墓石のサイズにより刻印できる文字数が異なります。英語で表記されるケースも多いです。
写真ペットのお写真を墓石に刻印します。写真のデータについては背景が単一色であること、高解像であることが望ましいです。

価格と予算

墓石の価格は材質、デザイン、サイズによって異なります。事前に予算を考慮し、納得のいく墓石を選ぶことが重要です。また、追加の費用や手入れにかかるコストも考慮しましょう。一般的なペット墓石の価格帯は以下のとおりです。

〜5,000円石をかたどった樹脂製の置物など
5,000〜10,000円手のひらサイズ程度の天然石に刻印サービスが付属する
10,000〜20,000円比較的大きい天然石に写真を含む刻印サービスが付属する
20,000〜40,000円納骨できない据え置きタイプの墓石に写真を含む刻印サービスが付属する
40,000円〜納骨できるタイプの墓石に写真を含む刻印サービスが付属する

通販で購入する際の注意点

最近では、Amazon や楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの ECサイトでペット墓石を購入できるようになってきました。ECサイトで購入するメリットとしては、比較的安価に気軽に購入できる点でしょう。しかし、希望したものとイメージが違ったり、希望したものとニュアンスが異なる刻印がされたりとトラブルも少なくありません。中でも中国の業者が販売している場合があり、メッセージのやり取りの際にコミュニケーションがうまく取れず思うように進まないケースがあるようです。ECサイトで購入を検討する場合には、販売者の情報を十分に確認することをおすすめいたします。

さいごに

ペットの墓石は、ペットとの絆を永遠に残し、感謝の気持ちを形にする素晴らしい手段です。選ぶ際には慎重に検討し、ペットが安らかな眠りにつけるような美しい墓石を選ぶことが大切です。

この記事の著者

沼尾 透

1988年8月4日生まれ。創業以来20年以上地元で愛されている石材屋さんと協業し、石材を使った商品を開発、販売をしています。石材業界としては、お墓じまい、供養の多様化などを背景に墓石自体の需要が減りつつある中、家族の一員でもあるペットの供養の役に立てることができるのではないかと、ペット墓石の販売を開始。このブログでは、ペットの供養に関する情報や、墓石について、そしてペットロスに苦しむ方がどの様にペットの死と向き合っているかなど、たくさんの情報を発信していきます。ぜひブログを通じて、新しい発見やつながりを築いていけたら嬉しいです。

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